日本ではそこまで被害が出ていないものの、海外では多い不正解錠の1種バンピング。
鍵の種類が多いため日本ではあまり使われない手法ですが、実は分かってないだけでバンピングの被害にあっていたりすることがあります。
今回はバンピングの手口を始め対策方法などについて、詳細にご紹介していきます。
バンピングの手口について
バンプキーという鍵を穴へと差し込み、ハンマーを使って叩くことで解錠する手法がバンピングです。
空き巣の手口として使われるピッキングやサムターン回しは技術が必要ですが、バンピングは特に技術がなくてもできてしまいます。
またバンピングは痕跡が残りづらい手法であるため、行われたことに気が付かず「鍵の閉め忘れ」だと思ってしまう人も多いようですね。
バンピングで開けやすい鍵
バンピングで開けやすい鍵としては以下の2種類になります。
- ディンプルキー
- ピンシリンダー
ディンプルキーとピンシリンダーはいずれもバンピングで開けれてしまう鍵です。
以下では上記のバンピングで開けやすい鍵について、1つずつご説明していきます。
ディンプルキー
鍵に刻み込んだ溝と穴内部に組み込まれているピンが噛み合うことで鍵が回って開くのが、鍵の基本的な構造です。
ディンプルキーはピンキングなどには強い鍵なのですが、内部の構造がピン型であるためバンピングには弱いです。
気が付かない間にバンピングで開けられてしまっていたといったことも少なくないようですね。
ピンシリンダー
最近は様々な鍵が出てきたものの、それでも昔から普及しているピンシリンダーが採用されているところは多いですね。
比較的最近のピンシリンダーであればバンピング対策されていますが、10年以上前のものだと対策がされていないです。
10年以上前の古いピンシリンダーを使っているならバンピング被害に合う前に交換をするのがおすすめです。
バンピングで開けにくい鍵
バンピングで開けにくい鍵としては以下があげられます。
- ロータリーシリンダー
- ウェーブキー
- メカニカルキーレス
- 電子錠、指紋認証式の鍵
ロータリーシリンダーやウェーブキーといったピン型ではない鍵や電子錠など電子的な錠はバンピングでは開けにくいです。
下記では上記のバンピングで開けにくい鍵について順々に解説していきます。
ロータリーシリンダー
ピンの代わりにディスクと呼ばれるタンブラーを使って作られているロータリーシリンダーは、バンピングでは開けられないです。
またピッキングの弱点を無くすために作られた構造の鍵なので、ピッキングに対しても強い鍵になっています。
ロータリーシリンダーに鍵を交換するだけで、空き巣の被害を防止する可能性がグッと高まります。
ウェーブキー
ロータリーシリンダーと同じ行くディスクが使われている鍵の1つとしてウェーブキーというものがあります。
自動車用として作られた鍵なので自動車に使われていることが多いのですが、自宅の玄関用として作られているものもあります。
こちらもピッキングに対しても強い鍵となっていますね。
メカニカルキーレス
暗証番号を入力することで開けることができるメカニカルキーレスは、基本的に鍵穴自体が存在しないです。
なのでバンピングのような鍵穴に鍵を差し込んで解錠する方法ではまず解錠することができないです。
ただし暗証番号式なので、暗証番号を忘れたら開けられないですし、誰かに知られてしまうと簡単に開けれてしまう点にも注意が必要です。
電子錠、指紋認証式の鍵
メカニカルキーレスと同じく電子錠や指紋認証式の鍵も鍵穴はないため、バンピングは通用しないです。
電子錠はスマホやICカードなどで開くようにできる鍵となっており、物理的な鍵を持ち歩かなくて便利ですね。
指紋認証式は登録した指紋で開けれる鍵となっており、こちらもセキュリティ面で機能の高い鍵となっています。
バンピングは鍵交換で対策する
バンピングはピン型の鍵を技術なしに開ける手法であるため、鍵をピン型のもの以外に変えてしまえば開けることができないです。
また鍵の交換ではなくバンピングで開けにくい鍵を追加してニ重ロックにするといったことでも対策ができます。
鍵が2つもついているだけで空き巣からすると捕まるリスクが増えてしまうため、必然的に避けてくれるようになりますね。
まとめ
今回はピン型の鍵が特に狙われやすい解錠手口の1つバンピングについてお話しました。
日本ではあまり被害が出ていない手口ではあるものの、痕跡が残りづらいため被害に気づいていない人が多いようです。
バンピングでは開けられにくい鍵に交換するか、もしくは開けられにくい鍵を追加するといった方法で対策することが可能となっています。