海外への旅行や出張の際などに使うことが多いスーツケースには、中身が盗られないよう専用の鍵が付いています。
暫く使わないで閉まっていたスーツケースの鍵が壊れていたり、何かしらの衝撃で破壊されてしまったなんてことありますよね。
今回は種類別にスーツケースの鍵修理に関して、より詳細な内容をお話していきます。
種類別スーツケースの鍵修理について
スーツケースの鍵の種類としては以下のようなものがあります。
- ジッパー型
- シリンダー型
- ダイヤルロック型
ジッパー型やシリンダー型・ダイヤルロック型といったものになります。
以下ではスーツケースの鍵の種類ごとに鍵修理の方法についてご説明していきます。
ジッパー型
スーツケースのジッパーについているスライダー部分を閉じた際に、スライダー自体を固定し施錠するようになっているのがジッパー型です。
固定ロック式だけでなく双方向で開けれるジッパーのスライダー同士を南京錠で留めるタイプもあります。
ジッパーが噛み合っている隙間に細く硬いものを差し込んでこじ開けれるのですが、最近ではジッパーのかみ合わせをより強くしたものなどが販売されています。
シリンダー型
スーツケースの本体に付いている鍵穴に鍵を差し込んで開錠・施錠ができるのがシリンダー型になります。
玄関に使われている鍵と似たような感じになっており、ギザギザの鍵で開けるものもあれば丸いくぼみが特徴的なディンプルキーのものもあります。
購入した際に子鍵が2、3本ついてきて紛失しても代わりがありますが、悪用されないためにも失くさないようにするほうが良いです。
全て無くしてしまった場合はメーカーからスペアキーを取り寄せることなどが可能です。
ダイヤルロック型
スーツケースについてるジッパーのスライダーを固定ロックするだけでなく、更にその鍵を決められた数字を入力することで開錠できるのがダイヤルロック型です。
スーツケース本体に取り付けられているタイプとは別に、南京錠にダイヤルロックが付いているタイプもあります。
番号がわからなくなった場合は全ての番号を試すか、急いでいるなら鍵屋に鍵開けを依頼するのが早いです。
TSAロック型について
米国国土安全保障省運輸保安局によって認可されたスーツケースの鍵がTSAロックになります。
鍵のところに赤い六角形の認証マークが付いているのが特徴で、2001年に起こったアメリカ同時多発テロ以降に導入・開発が行われたものになります。
テロ事件以降、アメリカでは危険物を飛行機に持ち込まれるのを阻止するために導入・開発が行われた鍵です。
TSAロックであっても破壊される可能性がある?
TSAロックは基本ダイヤル錠になっているのですが、実は小さい鍵穴も鍵のところに付いています。
この鍵穴は空港職員が所持しているマスターキーで開錠・施錠できるものとなっており、空港でスーツケースの中身を職員がチェックする際に使用されます。
実はこの空港職員用の鍵穴ですが、開錠して中身をチェックした後施錠し忘れてしまうとダイヤル錠が施錠できなくなります。
開錠ができても施錠ができないことも
前項のように空港職員用の鍵穴が開錠状態のままになると、ダイヤル錠の開錠ができても施錠ができなくなります。
これを鍵が壊されてしまったと勘違いする人が多いのですが、空港職員用の鍵穴を施錠状態へと戻せば問題なく使えるようになります。
鍵穴を見て開錠状態になっているようなら、マイナスドライバーなどで鍵穴の向きを変えて施錠状態にしてみてください。
TSAロックが開かない時に備えて
TSAロックが開かなくなった時は、調べればECサイトで空港職員が持っているようなマスターキーが販売されているのでそれを試すのがおすすめです。
日本国内で流通しているTSAロックはTSA002かTSA007のどちらかになっていることが多いです。
TSAロックが開錠・施錠できなくなった時のために、どちらのマスターキーも購入しておくと安心です。
回したら鍵が折れたり鍵が回らない時は
シリンダー型やTSAロック型の鍵で、鍵を差し込んで回したら折れたや鍵が回らない場合、穴の中にゴミが詰まっている可能性があります。
玄関の鍵にゴミが詰まっている際と同じように、エアダスターなどを使って中のゴミをかき出してみてください。
中の詰まりさえ取り除くことができれば鍵が回って開くようになるはずです。
まとめ
今回はスーツケースの鍵の種類別に鍵修理の方法に関してお話してきました。
どの種類の鍵であっても鍵を開ける方法は存在していますし、どうしても開かないや緊急の場合は鍵屋に依頼しましょう。
下手にピッキングなどやると鍵が壊れて余計に費用がかかる可能性があるので、そうったことは行わないようにしてくださいね。