
家の玄関ドアを開けようとしたら鍵が折れてしまったらどうしますか?今回は、鍵穴から折れた鍵を取り出す方法について解説します。
自分で対応できるかの判断ポイント

ご自身で対応できるかを判断するには、鍵穴から折れた鍵が飛び出しているかどうかを確認します。
折れた部分が奥まで差し込まれておらず、鍵穴から飛び出している場合は、飛び出している部分を使って引き抜ける可能性があります。
折れた鍵が奥まで差し込まれている場合は、ご自身で取り外すのは難しく、失敗する可能性が高いので、無理に取り外そうとせず、業者にお任せください。
ご自身で取り外そうとすると、シリンダーごと交換しなければならず、余計な費用が発生する場合がありますので、ご注意ください。
自分で折れた鍵を取り出す方法

ご自身で折れた鍵を取り外すには、いくつかの方法があります。いずれの方法も、無理に押し込まない様にご注意ください。
ピンセットやペンチで折れた鍵を引き抜く
折れた鍵の飛び出た部分を、ピンセットやペンチで挟むことができれば、引き抜くことができます。
鍵を挟んでゆっくり引き抜いてください。なお、急いで挟むと、鍵を押し込んでしまう可能性があります。
瞬間接着剤で固定して引き抜く
ピンセットやペンチで鍵をつかめない場合は、瞬間接着剤を使って壊れた鍵を引き抜くこともできます。壊れた鍵の断面に瞬間接着剤を塗り、ハンドルに取り付けます。接着剤が乾くまで固定し、その後鍵を引き抜きます。
ただし、折れた部分が鍵穴の奥まで達している場合は、瞬間接着剤の使用は避けてください。鍵の断面に付いた接着剤が、鍵穴の中に垂れて固まってしまうと、折れた鍵を引き抜くことができなくなります。
ピンバイスを使って引き抜く
ピンバイスとは、ドリルが先端についている工具で、小さな穴をあけるのに使います。ホームセンターや100円ショップなどで購入できます。
キーの柄を手のひらで持ち、親指と人差し指でドライバーを回すようにして回します。木やプラスチックには、比較的簡単に穴をあけることができますが、鍵の様な金属になるとかなり大変です。
折れた鍵を引き抜くには、断面に斜めに穴を開けるのがポイントです。断面に斜めに穴を開けたら、ドリルをそのままにして鍵を抜きます。
ピンバイスでは取り外しが難しいだけでなく、その他に使い道がないともったいないです。また、失敗するリスクも高いので、不安な場合は専門業者に依頼することをおすすめします。
シリンダーごと取り外す
ドアを開けた状態で鍵が壊れた場合は、シリンダーを取り外して対応できます。シリンダーの取り外しと破損した鍵の取り外し手順は、以下の通りです。
- ドア側面の金属板に付いたネジをプラスドライバーで外す
- 金属板を外した後に、シリンダーを固定しているピンを外す
- シリンダーを取り外して、鍵穴に残った部分を針金などで裏側から押し出してみる
それでもうまくいかない場合は、鍵屋に依頼するという選択肢もあります
ご自身で鍵を取り外そうとしたもののうまくいかなかったり、難しい、面倒だと感じた場合は、鍵屋に依頼するという選択肢もあります。
鍵屋が行う作業

鍵屋は鍵の専門家です。実際の鍵を見て原因を突き止め、最適な解決策を提案してくれます。
鍵業者が「鍵折れ」の時に行う作業は 「鍵の修理」 と言います。鍵の状態が悪化している場合は、修理後に問題が起きない様に鍵を交換する必要があるかもしれません。
具体的な作業を決めるポイントは、シリンダーが取り外せるかどうかです。
例えば玄関の鍵であれば、鍵を内側から抜いてドアを開ければ良いです。素人には難しいシリンダーの取り外し作業は、鍵屋にとっては日常的な作業です。
ドアがロックされていれば、鍵を外そうとします。鍵の状態が悪くて、取り外しが難しい場合は、鍵穴を壊すこともあります。こちらの場合は、鍵の交換が必要になるのは避けられません。
電話をかけるだけ
業者に頼む時の手間は、電話をかけるだけです。
電話をすると見積もりを出してもらえますので、あとは作業が完了するのを待つだけです。自分で鍵を外そうとするよりも、ずっと簡単です。
時間と費用
時間と費用は、鍵の種類や問題の程度によって異なります。実際に鍵業者に電話すると、まず電話口で仮の見積もりを提示され、その後、現地での見積もりを基に時間と費用が確定します。
こちらで、時間と費用について見てみましょう。
時間
- 問題が軽微な場合は15分程度で解決するでしょう。
- 問題が長引けば、それだけ時間もかかります。
- 修理のみであれば、15分から30分程度でしょう。
費用
鍵の修理のみでも、最低でも8,000円はかかります。「鍵の交換」まで行うと、最低でも18,000円はかかります。さらにスペアキーも作ると、最低でも10,000円は追加でかかります。
費用をできるだけ抑えるためには、鍵が劣化する前に、修理することをおすすめします。
まとめ

自分で折れた鍵を取り出す方法を解説しました。
無理にこじ開けたり、折れた鍵を使い続けると、鍵が錠の中で折れてしまう危険性がありますのでご注意ください。
ご自身での対処が難しい場合は、業者に依頼しましょう。