
本記事では、シリンダー交換のやり方と費用について解説します。本記事は、自宅の鍵を初めて交換する方におすすめです。
鍵のどの部分がシリンダー?

シリンダーは、鍵を差し込む部分です。したがって、シリンダーのみを交換すれば、新しい鍵を使用できます。
「鍵の交換」と聞きましたら、ドアノブを交換する大規模なリフォームを想像するかもしれませんが、実際にはシリンダーのみを交換するだけで十分です。そのため、見た目はほとんど変わりません。
シリンダー交換に使用する部品の選び方

自分でシリンダーを交換する場合、まず新しいシリンダーを用意する必要があります。
シリンダーは製品によってサイズが違います。交換場所の取り付け穴と規格が合わない場合、シリンダーが合わないか、使用中に故障する可能性があります。
新しいシリンダーを準備するその前に、以下の寸法を必ず測定してください。
シリンダーのサイズの測定方法
- ドアの厚み
- フロントプレート(ドア側面に付いている金属板)の長さと幅
- ビスピッチ(フロントプレートの上下ビスの中心同士の距離)
- バックセット(ドアの端からシリンダー中心までの距離)
サイズを間違えて、シリンダーが取り付けられない場合、防犯上、鍵は基本的に返品や交換ができません。
準備した部品を無駄にしない様に、ご注意ください。また、サイズが不明な場合は、同じ製品を選択することで、故障のリスクを軽減できます。
鍵の型番やメーカーは、ドアの側面に付いている「フロントプレート」に刻印されていることが多いので、確認してみてください。
シリンダー交換に必要な工具
シリンダーを自分で交換する場合、以下の工具を用意してください。
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
基本的には、上記の2点で交換作業が可能です。
ほとんどの家庭にドライバーはありますが、間違ったサイズを使用するとネジ山が摩耗して、取り外せなくなる可能性があるため、適切なサイズを使用してください。
また、マイナスドライバーは、シリンダーを固定しているピンを取り外すために使用します。自宅にない場合は、ペンチで代用できます。
鍵のシリンダーの取り外し方法
- ドアを開けた状態で作業を行う。
- ドアの側面のフロントプレートの上下のビスを、プラスドライバーを使用して取り外す。
- 4本のピンを確認後、『シリンダー側』の2本のピンを、マイナスドライバーを引っ掛けて引き抜いてみる。
なお、ピンを引き抜く時は、シリンダーを手で押さえながら行いましょう。
鍵のシリンダーを取り付ける方法

次に、鍵のシリンダーの取り付け方法を解説します。
- 新しいシリンダーを取付穴にはめ込む。
- シリンダーを手で押さて、2本のピンを差し込んで固定する。
- フロントプレートをビスで固定する。
- ドアを開けた状態で、鍵を差し込んで動作確認を行って、問題がなければ交換は完了。
鍵のシリンダー交換のやり方に関するよくある質問
自分でシリンダーを購入したいのですが、個人で購入できない製品はありますか?
はい、あります。玄関とエントランスの連動型のシリンダーや、一部のメーカーの製品は、個人への直接販売は行っていません。そのため、これらのシリンダーは、鍵屋または管理会社を通じて交換する必要があります。
現在電子錠を使用しています。普通のシリンダーに交換することは可能ですか?
電子錠のタイプによっては、電子錠を取り外して、鍵をディンプルキーに対応したシリンダーに交換できる場合があります。ただし、電子錠の取り付け時に、ドアに開けられた穴の位置を確認する必要があるので、シリンダーの交換を希望される場合は鍵屋さんに相談してください。
自分でシリンダーの交換を試みましたが、できませんでした。鍵屋さんに作業を引き継いでもらえますか?
はい、可能です。交換を試みた錠前のシリンダーと、どこで困難に直面したかを伝えてください。
まとめ

シリンダーの交換がご自身でできない場合は、鍵屋さんに連絡しましょう。
シリンダーの交換は、手順を知っていれば一般的に難しい作業ではありません。ただし、素人の能力を超える高難易度のシリンダーの交換もあります。それでも、ほとんどの作業は自分で可能です。
しかしながら、どの錠前には何のシリンダーが取り付け可能で、どの様なリスクがあるのかを理解したりすることは、一般の人にとって困難です。間違った製品を使用すると、単に適合しないだけでなく、最悪の場合、防犯性が侵害されて、誰でも簡単にドアを開けることができる可能性があります。
現代社会において、鍵の防犯性がますます重要になる中、適切な製品を正しく設置することは、適切な防犯性を確保するために不可欠です。
さらに、鍵屋さんに相談することで、ご要望に最適な製品を見つけることができます。鍵屋さんは、さまざまなメーカーの鍵の種類に精通しており、その特性を理解しています。そのため、ご希望の防犯レベル、利便性、予算に応じて、最も適した製品を提案してくれます。