鍵屋であればどんな鍵でも開けれるイメージがあり、実際難しい鍵であっても開けれなくはないです。
しかし、鍵の方も防犯対策が進化してきており、プロの力であってもどうしても開けることができず、破壊する必要が出てくることがあります。
そこでこの記事では鍵を壊して開ける方法と壊す際の注意点に関して明記していきます。
鍵を壊して開ける方法
鍵を壊して開ける方法としては以下の5つがあります。
- 工具でシリンダーを外す
- シリンダー内部を溶かして破壊
- シリンダーをホールソーで破壊
- シリンダーをドリルで破壊
- デッドボルトをカネノコで切断
工具でシリンダー自体を外したり、シリンダー内部を溶かすやホールソーで壊すなどの方法があります。
以下では上記の鍵を壊して開ける方法について、より詳細にご説明をしていきます。
工具でシリンダーを外す
ドアからシリンダー自体が出っ張っているようなタイプのものであれば、スパナなどの工具を使って外す方法があります。
かなり強引にシリンダーをもぎ取る方法であるため、工具を使ってもある程度の力が必要になります。
シリンダーを外した後は、できた穴から指を差し込みデッドボルトを解除することで鍵を開けることができます。
シリンダー内部を溶かして破壊
鍵の穴からまず吸収性ポリマーを流し込み、そこに濃塩酸・濃硝酸を混ぜたものを流し込むことで、シリンダー内部を溶かし破壊します。
化学反応である溶解を使った方法であるため、破壊した際に音も無ければ見た目も変わらないです。
「メルティング・KGB破綻」と呼ばれる方法で、窃盗犯によってはこの方法で開錠して盗みを働くといった人も少なくないようですね。
シリンダーをホールソーで破壊
工事現場などで見かける円盤状の刃を電気で動かす電動ノコギリ「ホールソー」で、シリンダーに穴を開けて破壊する方法です。
この方法だとシリンダーの内部自体は破壊されないので、破壊後の部品を交換すれば元の鍵自体はそのまま使えます。
ホールソー自体かなり音がしますし、穴を開けている最中はさらに大きな音が出るので、時間帯によっては近所迷惑になります。
シリンダーをドリルで破壊
内部に設置された内筒と外筒をまたぐピンによってロックされているシリンダーですが、ドリルでそのピンを破壊することで開錠する方法です。
内筒と外筒の境目にシアラインがあるのでそれに沿ってドリルを差し込んで使えばピンの破壊が可能です。
基本細めのドリルを使いますが、うまく壊せなかった場合は太めのドリルでピンを根本から壊していく方法もあります。
デッドボルトをカネノコで切断
ドアにできている隙間を利用して、そこにカネノコを差し込んで止め金となっているデッドボルト自体を切断する方法です。
玄関のドアだと隙間が無いように作られていることが多いため、この方法での開錠はほぼできないです。
自宅内のトイレ・お風呂場といった場所であればドアに隙間ができている場合が多く、この方法で破壊することも少なくないです。
自転車や机の引き出しの鍵を壊して開ける方法
鍵は玄関や自宅のドアだけでなく、様々な場所でそれに適したものが使われています。
自転車や机の引き出しといった場所にも鍵はあり、それぞれ場所・用途に合わせて使いやすいものが採用されています。
ここからは、自転車・机の引き出しそれぞれの鍵を壊して開ける方法を紹介します。
自転車の鍵はワイヤカッター・ボルトカッター
自転車の鍵として採用されていることが多いのはワイヤーロックや馬蹄錠といったものになります。
これらの鍵はワイヤーカッターやボルトカッターといったものを使って、シンプルに切断することで破壊ができます。
自転車屋さんや交番のおまわりさんなんかが依頼されてこの方法で切断することが多いですね。
机の鍵はハサミ・マイナスドライバー
机の鍵として採用されている鍵は、鍵穴にハサミやマイナスドライバーといったものを差し込んで回すことができます。
この方法を実行すると鍵穴を傷つけてしまう可能性が高いので、それでも問題ない時以外は行わないほうが良いです。
注意しないと作業している人の手を傷つける可能性があるので気をつけましょう。
鍵を壊して開ける際の注意点
鍵を壊して開ける際は窃盗犯などと間違われて通報されたり、実は法律違反だったりする可能性がある点に注意してください。
またやり方によってはかなりの音が出てしまう可能性があり、その結果騒音問題へと発展することまであります。
破壊する鍵が賃貸のものだったりすると管理側とのトラブルに繋がることもあるため、気をつけたほうが良いです。
まとめ
今回は鍵を壊して開錠する方法をお教えいたしました。
窃盗犯が使うようなこともありますが、プロの鍵屋であっても破壊でないと開錠できないといったこともあります。
また個人で鍵を壊す際は勘違いされて通報されてしまったりしないように、周囲には十分注意して行いましょう。