場所別で鍵の種類をお教えいたします

自宅の出入り口となる玄関には様々なシリンダー錠が使われますが、家の中には様々な場所で鍵が設置されています。

鍵自体多種多様に存在しており、その中から場所ごとに適したものを採用・設置されていますね。

今回は場所別に設置されている鍵を種類ごとに特徴などお教えしていきます。

ドアノブ一体型の鍵6種類

ドアノブと一体になっている鍵としては以下の5種類が存在しています。

  • サムラッチ錠
  • ケースロック
  • インテグラル錠
  • 鎌錠
  • プッシュプル錠

サムラッチ錠やケースロック・インテグラル錠・鎌錠など、ドアノブ一体型の鍵の種類はそこそこあります。

ここからは上記ドアノブ一体型の鍵6種類に関して、上から順番に詳細を説明していきます。

サムラッチ錠

別名「装飾錠」と呼ばれていて、サムピースという突起を押し下げることでラッチボルトを操作できるのがサムラッチ錠です。

ドアの開け閉めを行う際にサムピースを動かすのが特徴で、中身はピンシリンダーやディンプルシリンダーといったシリンダーが使われています。

古めの鍵に見える見た目をしていますが、使われているシリンダーによっては防犯性能が高めになっていますね。

ケースロック

外側から見るとドアノブと鍵が分離しているように見えますが、内部でラッチボルト・デッドボルトが1つのケースに入っているのがケースロックです。

「箱錠」とも呼ばれるこの鍵は、様々な種類の鍵の中でも一番オーソドックスなものとして有名です。

ドア側面に埋め込みを行う「掘り込み箱錠」と正面に取り付ける「面付け箱錠」の2種類が存在しています。

インテグラル錠

ドアノブの中央部に鍵穴が設置されており、縦・横の向きで開け閉めができるサムターンが着いているのがインテグラル錠です。

ケースロックと似たような感じでデッドボルトとラッチボルトの両方がついているパターンのものが多いですね。

倉庫・玄関といった場所で使うアンラディンプルシリンダー、簡単に鍵を付けるために採用するならピンシリンダーにすると良いです。

鎌錠

鎌の形をしたデッドボルトが特徴的で、特に引き戸の戸先なんかに付けられている事が多いのが鎌錠です。

中のシリンダーが回ることで鎌形のデッドボルトが動きストライクの部分に引っかかることで鍵が閉まります。

こちらも中のシリンダーはロータリーディスクシリンダーやディンプルシリンダーといった防犯性のが高いものを採用することができます。

プッシュプル錠

ハンドルを押したり引いたりすることでラッチボルトが作動し扉の開閉ができるのがプッシュプル錠です。

グリップハンドの押し引きだけで開閉ができるため、お子様やお年寄りでも操作が楽になっています。

特にご自宅のバリアフリー化を検討しているなら、場所によってはプッシュプル錠を取り入れてみるのが良いですね。

浴室で使われる間仕切錠

プライベートな空間となり簡単に鍵がかかる必要がある浴室では、表示窓がない間仕切錠が使われています。

玄関で使われているようなデッドボルトを使ってロックするのではなく、ドアノブ自体が動かないようにロックするタイプになります。

鍵を簡単にかけることができるようになっており、外側からはコインを仕えば簡単に開けれるようになっています。

トイレで使われる鍵2種類

浴室同様プライベートな空間になりやすいトイレでは、円筒錠と表示錠の2種類いずれかが採用されています。

簡易的に鍵が閉めれるようになっているのと同時に、鍵がかかっているかどうか表示されている必要があります。

円筒錠・表示錠に関して、より詳しい機能を以下で説明していきます。

円筒錠

シリンダーとドアが一体型でそこにラッチボルトだけが付いているのが円筒錠になります。

鍵をかけることでラッチボルトが固定となり、ドアノブ自体が回らなくなることで開かなくなるようになります。

コインを使って開けられるタイプが使われることが多いですが、ピンシリンダーを使っているタイプもあります。

表示錠

こちらもドアノブそのものにロックがかかる鍵なのですが、ノブの上などに表示窓が付いているのが表示錠です。

表示窓に表示されているものによって鍵がかかっているかどうかがわかりやすくしています。

内側からはサムターンを使って鍵を閉めることができ、外側からはコインを仕えば開けることが可能になっています。

窓で使われる鍵2種類

窓の鍵は通常クレセント錠が使われていることが多いのですが、環境などによってはグレモン錠が使われています。

窓の設置されている場所・環境によってはクレセント錠よりグレモン錠のほうが適していることがあります。

下記では窓で使われるクレセント錠・グレモン錠に関して、それぞれの特徴をお話いたします。

クレセント錠

クレセントは英語で三日月という意味で、三日月状の鍵で窓の鍵を開け閉めできるのがクレセント錠です。

鍵としての性能よりも窓自体の密閉性をより高くするため、防音や気密性が高くなっています。

なので付近の窓ガラスを割られたりすると開けられてしまうことが多く、クレセント錠自体に鍵が付いているものなどが出てきています。

グレモン錠

付いているレバーハンドルを回すことでロックが掛かるのと同時に、窓の開け閉めも同時に行えるのがグレモン錠です。

グレモン錠は特に気密性・防音性が高いため、大きな音が出やすい音楽スタジオや工場なんかでの採用率が高いです。

ロックとドアの開閉が同時に行われるので防犯性が低くなりやすく、補助鍵で防犯性を高めるなどしたほうが良いです。

ポストで使われるダイヤル錠

個人宛の手紙など大事なものが入っていることが多いポストでは、左右にダイヤルを回すことで開閉ができるダイヤル錠が採用されています。

円盤数枚に棒が中に入っており、ダイヤルを回すことで円盤が回って、円盤のくぼみと棒が全て一致することで開錠できます。

円盤の枚数が多いことはもちろん、並んでいる数字が多いことでも防犯性が高くなりますね。

まとめ

今回は場所別に採用されている鍵の種類に関して、より詳細にお話させていただきました。

場所の用途によって適した鍵が存在しており、それぞれ役割を果たしています。

どのような鍵が最適なのか悩むようなことがあるなら、一度プロである鍵屋に相談してみましょう。