
多くの方は、さまざまな理由で、室内のドアに鍵を後付けしたいと考えているかもしれません。そこで、本記事では、室内のドアに鍵を後付けする方法について解説します。
室内のドアに鍵を後付けするメリット

室内のドアに鍵を後付けするメリットは何でしょうか?部屋のドアに鍵を後付けするメリットは、次の様に色々あります。
- セキュリティーの向上
- プライバシーの保護
- 子供や高齢者の安全性の向上
まず第一に、セキュリティーの向上です。泥棒が玄関のドアを破って侵入しても、内側のドアが施錠されていれば、盗難のリスクは大幅に軽減されます。こちらは、部屋に重要な書類や貴重品を保管している人にとって特に役立ちます。
さらに、ドアが適切に施錠されておらず、許可なく開くことができる場合、安全上のリスクがあります。新たに鍵を取り付けることで、こちらの様な問題を解決できます。
また、プライバシーの観点からも、室内ドアに鍵を取り付けることには意味があります。寝室、プライベートルーム、浴室など、特定のエリアのドアを施錠することで、住人のプライバシーを保護できます。
子どもが成長して、プライバシーを意識する様になる場合や、シェアハウスでは、室内ドアの鍵が役立ちます。なお、親しい間柄でも、一定の個人的な空間を望む人は多くいます。
そして、幼い子どもや、認知症の高齢者がいる家庭では、室内ドアの施錠が安全性を高めます。
幼い子供を放置すると、階段から転落したり、危険な物に接触したりする事故が、発生する可能性があります。また、認知症の高齢者は、一人で外出してしまう可能性があり、心配の種になります。
ドアの鍵は、これらの問題に対する有効な解決策です。多くの人が、子供を監視できない時に、安全な部屋に入ってもらって、外から鍵をかけて、一時的に部屋をロックするために使用しています。
室内のドアの鍵を後付けする3つの方法

室内のドアの鍵を後付けする方法は3つあります。
「簡易補助錠」は、取り付けが簡単で低コストなので、初めての方におすすめです。ただし、その他のタイプに比べて、防犯性が低いので、部屋の安全性を重視する場合は、「鍵付きドアノブ」や「シリンダー錠」の取り付けをおすすめします。
簡易補助錠を取り付ける(穴あけは不要)
特徴
- 取り付けが簡単である
- 低コストで、試しやすい
注意点
- 防犯性は高くない
なお、賃貸物件によっては、タイプによっては取り付けられない場合があります。取り付け方法は、ドアの開く方向(内開き/外開き)によって異なります
その他の2つの鍵に比べて、防犯性は低いですが、最も手頃で簡単です。なお、簡易補助錠には3種類あります。
- ネジを使って固定するタイプ
- ドア側面に取り付けるタイプ
- 粘着テープで固定するタイプ
ネジはドリル加工が必要なので、賃貸物件には不適です。また、接着テープは、取り外す際にドアの塗装が剥がれる可能性があります。
さらに、取り付け可能な補助錠の種類は、ドアの開く方向によって異なるため、事前にドアの開く方向を確認することが重要です。
鍵付きのドアノブ・レバーハンドルに交換する

特徴
- ドアノブのサイズが一致すれば交換が簡単である
注意事項
- サイズが一致するドアノブを探す必要がある
- 賃貸物件の場合は管理会社に相談する必要がある
既存のドアノブを鍵付きのものに交換する場合、サイズが一致する製品が見つかりましたら、交換は比較的簡単です。ドアノブは、ドライバーで簡単に取り外しや交換できるので、DIYに慣れていない方でも挑戦できます。
また、サイズは、現在取り付けられているドアノブに刻印されているメーカー名、またはモデル番号から確認できます。サイズが不明な場合は、メーカーに連絡して、同じサイズで鍵付きの商品があるかどうかを、確認することをおすすめします。
賃貸物件の場合、作業を開始する前に管理会社に連絡してください。無断での交換は、後々の問題を引き起こす可能性があります。
シリンダー錠を後付けする
特徴
- 高い防犯性
- 種類が多い
- 取り付け場所に応じて、適切な形状を選択しやすい
注意点
- 穴を開けることが必要なので、賃貸物件には不向きである
- 特殊な工具が必要なので、自分で設置するのは困難である
防犯性を重視する場合、シリンダー錠の設置をおすすめします。製品によって防犯性は異なりますが、シンプルな補助錠と比べて、より堅固に固定されて、比較的高い防犯性があります、
最も一般的なタイプのシリンダー錠は、内側からサムターンを回すことで施錠と解錠が可能です。
また、引き戸専用の鍵もあり、設置場所やドアの種類に応じて、適切な形状を選択できます。ただし、こちらはドアに金具を固定するための工事と穴あけが必要です。
そして、専門の工具も必要なので、専門家に相談することをおすすめします。賃貸物件でシリンダー錠を取り付ける場合、ドアに傷がつく可能性があるので、必ず管理会社の許可を得てから作業をしましょう。
まとめ

鍵のない室内に、間仕切錠や本締錠などの鍵を後付けする場合は、鍵屋さんに相談することをおすすめします。
鍵の取り付けには、ドアやドア枠に穴を開ける必要がある場合があります。
また、穴あけ工事は、鍵の構造や取り付け方法、電動工具の使い方を十分に理解していないと、怪我や取り付け失敗の原因になる可能性があります。そのため、鍵の取り付けに不安がある場合は、鍵屋さんに相談しましょう。