
玄関の鍵が少し回しにくくなったり、鍵の状態が良くないことに気づいても、「開け閉めできているからいいか」とそのままにしてしまうことがあります。しかし、そのままにしておくと、ある日突然鍵が回らなくなってしまい、ドアの開け閉めができなくなることがあります。
本記事では、玄関の鍵が回らなくなった場合の対処法をご紹介します。
玄関の鍵が回らなくなった場合の対処法

鍵が回らない、回しにくい、差し込みにくい、抜きにくいの4つの原因が考えられます。
長年同じ鍵を使い続けていると、経年劣化により回しにくくなったり、差し込みにくくなったり、抜きにくくなったりすることがあります。
問題が起こりやすい箇所は。主に4つあります。
- 鍵やシリンダー
- ストライク(錠受け)
- 箱錠
- シリンダーを固定する部分
ここからは、鍵が回しにくくなる原因を部位毎に解説していきます。
鍵穴(シリンダー)自体に問題がある場合、鍵が回らなくなる

鍵穴(シリンダー)に問題がある場合、鍵が回らなくなることがあります。
どちらに不具合があるかを確認する場合は、スペアキーを使用してみるという方法を試してみると判断しやすいです。
スペアキーでスムーズに回る
スペアキーでスムーズに回れば、普段使っている鍵が曲がったり、摩耗や変形している可能性が考えられます。
また、鍵をポケットやバッグに入れて持ち歩いていると、鍵の溝や凹凸部分に衣類やバッグの繊維やホコリが入り込み、回しにくくなることがあります。特にディンプルキーは、ディンプル部分にホコリや汚れがたまりやすいので注意が必要です。
スペアキーで回らない場合
スペアキーでも回らない場合は、シリンダーに問題がある可能性があります。
シリンダー内にゴミやホコリが溜まると、内部の部品が正常に動かなくなり、鍵が回しにくくなります。
ストライク(錠受け)の位置がずれて鍵が回らない
ストライクとは、鍵を回すとドアから飛び出すデッドボルト(かんぬきの役割の部品)を固定する部品です。
長年使用してストライクの位置がずれると、ドア側のデッドボルトが引っかかってしまい、ドアが閉まりにくくなることがあります。
箱錠(ドアの中の部品)に問題があり鍵が回らない
箱錠とは、ドアノブやデッドボルトを動かす部品を収納している部分で、いわゆる「錠前の本体」に該当します。 錠ケースと呼ばれることもあります。
箱錠内の部品が摩耗したり曲がったりしていると、鍵の開け閉めに不具合が生じることがあります。
シリンダーが浮いているので鍵が回らない
シリンダー(鍵穴)が、ガタガタするなどの症状がある場合、箱錠か錠ケースとシリンダーがきちんと密着せず、空回りしているかもしれません。
玄関ドアの鍵開けをプロに依頼するメリット

鍵の鍵開けを、プロに依頼するのは決して安くはありません。そのため、多くの人は鍵が開かなくなってしまった場合、最終手段としてプロに依頼することを検討する前に、自分自身で様々な方法を試してみるでしょう。
確かに、鍵が折れたり動かなくなったりするまで自分でいろいろ試してみて、あきらめるというのも一つの方法ですが、時間と労力の無駄になってしまいます。
鍵の修理や交換にはお金がかかりますが、それなりのメリットもありますので、鍵を開けようとして時間を費やすよりも、業者選びに時間をかけた方が良いでしょう。こちらでは、お金がかかっても業者に依頼するメリットをご紹介します。
鍵を壊さずに開けられる
鍵の修理や鍵の交換を、専門家に依頼する最大のメリットは、鍵を壊さずに開けられることです。鍵穴や鍵の掃除だけ、あるいは鍵穴専用の潤滑油を使うだけなら、鍵を壊すことはありませんが、自分で鍵を開けようとすると鍵を壊してしまいます。
鍵が折れてしまうと、鍵の交換が必要になるため、修理や鍵開けサービスを依頼するよりも、費用が高くなってしまいます。
鍵をより安全なものに交換できる
鍵について詳しくないと、自宅の鍵がどの程度の安全性なのかわからないため、交換が必要でも、つい普通の鍵をつけてしまうことがあります。
シリンダー錠は安価なので、その理由で普通の鍵をつけてしまうこともありますが、住んでいる地域の治安によっては、シリンダー錠はあまり安全ではありません。
その地域で頻繁に空き巣が発生していたり、不審者の情報がたくさんあるのでなければ、多くの人は防犯について特に意識しないでしょう。
しかしながら、鍵の修理や交換を行う鍵屋さんは、その地域の犯罪状況についての情報を持っていますので、取り付ける鍵の種類が、その地域の犯罪状況に適しているかどうかを正しく判断することができます。
鍵の現状を知ることができる
鍵が回らなくても、何とかドアを開けられると「まあいいか」と、その後のメンテナンスを考えないことがあります。しかしながら、一度でも鍵が回らなくなると、鍵や鍵穴に問題があるため、きちんとメンテナンスをしないと、また回らなくなる可能性もあります。
まとめ

鍵の修理や交換は、専門家の領域ですので、費用がかかっても、玄関の鍵の機能が正常でない場合は、鍵の修理や交換の専門業者に適切な処置を依頼することをおすすめします。