
最近、私は「近所に空き巣が入った」、「私の家の鍵は古いタイプなので、防犯性能が高くないので取り換えた方が良いのでは?」など近所の人と世間話をしました。鍵の防犯性を高めて空き巣を防ぎましょう。
空き巣の発生件数は、年々減少しているとはいえ、まだまだ狙われている家はたくさんあります。
防犯性の低い鍵が取り付けられている家は、空き巣に狙われやすく、簡単に侵入されてしまう可能性が高いので、防犯性の低い鍵を使っている場合は、早めに防犯性の高い鍵に交換しましょう。
今回は、空き巣が侵入しやすい家の特徴や、防犯性の低い鍵と高い鍵の特徴について解説します。
空き巣が侵入しやすい家の特徴

戸締りに気をつけていても、空き巣はガラスを割ったり、鍵をこじ開けたりさまざまな方法で侵入を試みます。 空き巣が侵入しやすい家の特徴を知って、対策を立てましょう。
空き巣は、手当たり次第にさまざまな家を狙っているわけではなく、侵入しやすく逃走しやすい家を厳選して狙っているのです。
空き巣が侵入しやすい家の特徴には、次の様なものがあります。
- 周囲から死角になっている
- 侵入に利用できる足場がある
- 駅から近い
防犯性能の高い鍵の特徴

防犯性能の高い鍵にはどんな特徴があるのでしょうか? こちらでは、防犯性能の高い鍵の特徴を解説します。
ピッキングに強い
シリンダーの内部に、特殊な構造やピンを使用していて、不正解錠を困難にしています。例えば、可変ピンやロッキングバーなどの機構を組み込む事により、ピッキング工具の使用や不正解錠を防止する鍵になります。
破壊に強い
昨今では、ピッキングよりも、鍵そのものを破壊されるケースが増えています。そのため、シリンダーやハウジングに高硬度の特殊合金を使用し、ドリルやバールなどによる破壊に耐える鍵は、防犯性能が高いと言えます。
高い耐候性や耐久性
耐候性と耐久性を考慮した鍵は、長期間にわたって安定した性能を維持することができ、防犯性能が高いと言えます。
こちらでは、防犯性能の高い鍵を3種類ご紹介します。
ディンプルキー
その名の通り、表面に小さなディンプル(くぼみ)がある特殊な鍵です。ディンプルキーの構造は、シリンダー内部にディンプルの位置に対応するピン(突起)があり、鍵を差し込むとディンプルとピンが一致して、鍵が回せる状態になり、ロックが解除されます。
ディンプルキーの防犯性能は、高く評価されており、こちらの高い防犯性能は、ディンプルの数、配置、深さなどの組み合わせによって、実現されています。
ロータリーディスクシリンダー錠
従来のピンシリンダー錠の代わりに、複数の円盤状のディスクを使用している鍵になります。シリンダー内に切り込みの入った複数の円盤が組み込まれており、正しいキーを差し込んで回すと、すべての円盤の切り込みが一直線に並び、開錠できる様になります。
電気錠・電子錠
電気錠・電子錠とは、物理的な鍵の代わりに、暗証番号やICカード、生体認証(指紋、静脈、顔認証など)によって解錠する錠前です。こちらの認証情報は、電子的に処理され、正しい情報が入力された場合のみ解錠されます。
使用する認証方法によって、防犯レベルは異なりますが、一般的に高いとされています。特に生体認証の場合は、本人の生体情報が鍵になっていますので、不正解錠を防ぐことが可能です。
防犯効果を高める補助錠の種類

玄関のドアに鍵が1つしかない住宅にお住まいの方は、補助錠の設置を検討してみましょう。後付けでも、簡単に設置できる補助錠を利用すれば、大掛かりな工事をせずに防犯効果を高める「ワンドアツーロック」を実現できます。
外付け補助錠
外付け補助錠は、ドアの外側に取り付ける補助錠です。外から補助錠が付いているのが目につきやすいので、空き巣に狙われにくくなります。
賃貸物件でも取り付けられる、簡易的な外付け補助錠もありますので、「賃貸だから泥棒にはどうしようもない」と思っている人にもおすすめです。ただし、内側から鍵を開けられない外付け補助錠も多いので、家族で暮らしている人には不向きです。
内づけ補助錠
ドアの内側に取り付ける補助錠を内づけ補助錠と言います。在宅時の侵入防止に有効な補助錠です。ただし、人がいるときに使う補助錠なので、不在時の侵入防止には効果がありません。
面つけ補助錠
面つけ補助錠は、ドアに穴を開けて固定するタイプの補助錠です。強固な補助錠ですが、賃貸物件では使用できません。戸建てに家族で住んでいる場合は、面つけ補助錠がおすすめです。
まとめ

定期的に家の鍵を見直すことが大切です。今のお家の鍵はどんな形状であるのかや、見当たらない合鍵はないかどうか確認しましょう。
鍵の使い方は、時代とともに変化します。キッチンのリフォームや壁の塗り替えの様に、必要に応じて鍵の見直しをすることも大切です。同時に、住まい全体の防犯を考えて、安心して暮らせる住まいを目指しましょう。