鍵穴専用潤滑剤となる鍵穴スプレーの特徴や種類を紹介

ドアの特に外側に設置されている鍵穴は野ざらしにされているため、定期的なメンテナンスをしないと詰まってしまうことがあります。

そういった時に効果的なのが鍵穴専用潤滑剤となる「鍵穴スプレー」になります。

今回は鍵穴スプレーの特徴や種類に関して、事細かにご説明していきます。

鍵穴スプレーの特徴について

鍵穴内部に専用の潤滑剤を吹きかけ、鍵の滑りを良くするのが鍵穴スプレーです。

鍵穴は思っている以上に精密に作られていることもあり、滑りを良くするためには専用の潤滑剤を使う必要があります。

鍵の滑りを良くするといった効果以外の影響を与えないために、スプレーはパウダー状になっていることや速乾性になっているといった特徴もあります。

鍵穴スプレーの種類

鍵穴スプレーの種類としては以下になります。

  • KABAクリーナー
  • GOAL シリンダー潤滑剤
  • MIWAロック鍵穴専用潤滑剤

KABAクリーナーやGOALシリンダー潤滑剤・MIWAロック鍵穴専用潤滑剤といったものがあります。

他にも鍵穴スプレーとして販売されていますが、今回は上記の3つに関してそれぞれの特徴をお伝えしていきます。

KABAクリーナー

KABAはヨーロッパ発の鍵メーカー「ドルマカバ」のことで、そこが製造・販売している鍵穴スプレーになります。

使っているのが「カバエース」や「カバスターネオ」など、ドルマカバのものであるなら、メンテナンスにはピッタリのスプレーになっています。

ホームセンターやネットで販売されており、大体1000円程度で購入ができます。

GOAL シリンダー潤滑剤

国内では大手となる鍵のメーカー「GOAL」が製造や販売している鍵穴スプレーが「GOAL シリンダー潤滑剤」になります。

シリンダーなどに「GOAL」という刻印が見られるなら、GOAL社の鍵になっています。

GOAL社の純正潤滑剤なので、GOAL社の鍵で不具合が出ているなら、こちらの製品を試してみるのがおすすめです。

MIWAロック鍵穴専用潤滑剤

GOALと並んで国内の大手鍵メーカーとなっているMIWAロックも鍵穴スプレーの販売を行っております。

こちらも使われている鍵がMIWA製のものである場合は、「MIWAロック鍵穴専用潤滑剤」を使うのが良いです。

鍵穴スプレーは基本使われている鍵のメーカーが製造・販売しているものを使うのが良いですね。

鍵穴スプレーを使う際の注意点

鍵穴スプレーの使い方自体は簡単で、鍵穴内部にスプレーを吹きかけるだけです。

その後鍵を穴へゆっくりと抜き差しして潤滑剤をなじませて、鍵の動きが良くなったら完了です。

ここからは鍵穴スプレーを使う際の注意点に関してお教えいたします。

内部が湿っている時に使わない

雨が降っているなど何かしらの要因で鍵穴が濡れている場合、乾き切るまでスプレーは使わないほうが良いです。

速乾性がある鍵穴スプレーであっても、内部が濡れてしまっているとほこりとともに固まってしまう要因になる可能性があります。

鍵穴だけでなく抜き差しするための鍵が濡れている時もタオルなどで水分を取ってから使いましょう。

異物混入状態で使わない

鍵穴に異物が混入している場合も、鍵穴スプレーを使うのはやめたほうが良いです。

チリや砂といった異物が混入している状態でスプレーを使用すると、潤滑剤とともに異物が固まるおそれがあります。

穴の中を覗いて異物が混入しているようなら、鍵屋に相談して異物の除去や鍵の交換をおこなってもらうのがおすすめです。

スプレーを使っても治らないなら交換を考える

スプレーを使用してみたものの鍵の不具合が治らないなら、鍵穴・鍵本体が劣化・損傷などをしていることが考えられます。

シリンダーの内部が摩耗してしまい鍵とのかみ合わせが悪くなっているといった要因だと、スプレーでは解決ができないです。

また鍵の寿命となる10年が超えているなどでもスプレーでは改善しないので、その場合は鍵の交換を考えるのが良いですね。

鍵穴スプレー以外を使うと故障につながる

潤滑剤には鍵穴スプレー以外にもシリコンスプレーなど金属製品からサビを取る潤滑剤が存在しています。

これを鍵穴スプレーの代わりに使った場合、同じように滑りが良くなりますが、時間が経過すると油が原因でゴミなどがよりひっつきやすくなります。

その結果鍵穴で詰まりが発生し鍵が刺さらないや回らないといった要因になりかねないので、鍵穴スプレー以外は使わないようにするのが良いです。

鍵穴スプレー以外を使ってしまった際の対処方法

シリコンスプレーなど鍵穴スプレー以外のものを使ってしまった場合、直後であれば上から鍵穴スプレーを吹きかけることで対処ができます。

多めに鍵穴スプレーをふきかけて溢れた分を拭き取り、更に鍵穴スプレーで洗った鍵を抜き差しします。

鍵穴の開閉も行い鍵穴を吹くことで、誤って吹きかけたシリコンスプレーなどを洗い流せる可能性があります。

まとめ

今回は鍵穴スプレーの特徴や種類・注意点などに関してお話してきました。

鍵穴スプレーは鍵のメーカーがそれぞれ自社製品に合ったスプレーの販売を行っています。

使われている鍵のメーカーが分かっているなら、メーカーに合わせたスプレーを使うのがおすすめですね。