自動車の急速な発展により、車内のカーナビやロック・カーステレオなど全てのものを車内に搭載したコンピュータで操作・管理できるようになっていることが多いです。
これに合わせて鍵もキーレスになったりと便利になっているのですが、車両窃盗も進化し車内のコンピュータを狙ったCANインベーダーという窃盗手口なども出てきています。
そこでこの記事ではCANインベーダーに関して、どのような手口なのかや2024年4月現在での対策方法に関してお教えいたします。
CANインベーダーはどのような手口なのか
自動車内で全ての電子機器を制御している電子制御ユニットを侵略して自動車窃盗を行う手口が「CANインベーダー」です。
CANは車内で電子機器の制御を行っているユニットの名称なのですが、このユニットが仕様上しっかりと守られておらず、外部から侵入ができてしまいます。
自動車のバンパーなど外部からCANへ不正接続を行い自動車の全制御を奪えるため、一度侵略させると防ぐ手立てが無いのが現状です。
防犯システムの進化と共に窃盗の手口も進化してきている
一昔前なら自動車の窓ガラスを割って内側から鍵を開けて、ワイヤーカッターを使ってエンジンをかけて盗むという原始的なのが窃盗の手口でした。
2024年現在そんな方法で窃盗を行うとセキュリティシステムが働いて、けたたましい警報音がなったり持ち主に直接通知がいくなど、防犯システムが進化してきています。
しかし、窃盗の手口もそれを逆手にとるかのように車内のコンピュータそのものを則り短時間で窃盗するなど、手口が進化してきてしまっています。
現状でできるCANインベーダーの対策について
2024年4月現在でCANインベーダーに対して行える防犯対策としては以下になります。
- ハンドルロック・タイヤロックをする
- セキュリティーやイモビライザーを追加する
- ガレージや人目に付く場所に置く
ハンドルロック・タイヤロックをすることやセキュリティーやイモビライザーの追加・ガレージや人目に付く場所に置くといった対策方法があります。
ここからは、上記のCANインベーダーに対して行える防犯対策に付いての情報を詳細に記載していきます。
ハンドルロック・タイヤロックをする
原始的な方法かつ車両窃盗全般に対して行える対策ですが、ハンドルやタイヤが動かないようにロックを付けておく方法です。
たとえ自動車のロック解除やエンジンがかけれたとしても、タイヤやハンドルが動きさえしなければ、レッカー車でもない限り盗むことができないです。
こういったロックを焼き切るような方法もありますがどうしても時間がかかってしまうので、ロックが目に付くだけで犯行を諦めさせる抑止力にもなります。
セキュリティーやイモビライザーを追加する
車内のセキュリティーがCANのみになっていると、CANが侵略されてしまうと鍵開け放題・エンジンかけ放題で簡単に盗まれてしまいます。
そこでCAN以外にも追加のセキュリティーやイモビライザーを導入しておき、CANが侵略されても別のシステムで自動車を守る方法です。
特にアラームと連動するようなセキュリティーやイモビライザーを導入しておけば、音や光に驚いて諦めてくれる可能性が高まります。
ガレージや人目に付く場所に置く
車両窃盗で狙われやすいのは屋外で無防備に置いてある車で、自宅でも外の駐車場なんかに置いてあると盗まれる可能性があります。
金銭的に余裕があるなら、自宅に自動車を止めておくようのガレージを作って、そこに自動車を置いておけばCANインベーダーなどで無理に盗まれる可能性が低くなります。
また外出先で自動車を止めておかないといけない場合は、逆に人目がつきやすい場所に置いておけば、犯行を目撃されるのを嫌がって盗まれにくくなりやすいです。
CANインベーダーで狙われやすい車種について
電子制御ユニットであるCANは最新の車種であるほど導入されていることが多く、特にトヨタ系の車種は狙われやすいです。
プリウスやレクサスなど高級車なら標準装備となっていますし、売ればかなりのお金になるので尚更ターゲットにされやすいですね。
夜中から明け方にかけた時間帯で犯行が行われることが殆で、人目がつきにくい屋外に駐車していると自宅の敷地であっても狙われます。
対策しても盗まれる時は盗まれる
タイヤやハンドルのロックを行ったり、セキュリティシステムを追加導入しても盗まれる時は盗まれてしまいます。
100%盗まれないようにすることは不可能ですが、対策を行うことで少しでも盗まれる可能性を下げることはできるので、やっておいたほうが良いです。
対策自体に費用がどうしてもかかってしまいますが、自動車自体を盗まれた際の金銭被害を考えると、多少かかっても対策しておくべきだと考えられます。
まとめ
今回は車両窃盗手口の1つであるCANインベーダーに関して、どんな手口なのかや対策方法などをお話いたしました。
CANは車内のシステムを一括制御できて便利なシステムではありますが、セキュリティ面において弱い部分があります。
対策方法があるので盗まれる前に早めに対策を行っておきましょう。