2024年の現在でも自宅の鍵として物理的に差し込むものが使われていますが、近年では「スマートロック」が普及してきています。
自宅や自動車の鍵を既にスマートロックのものに変更しているような人も少なくはなく、今後主流となる可能性も少なくはないです。
そこで今回はスマートロックがどういったものなのかや、メリット・デメリットに関して解説させていただきます。
スマホでのロック・解錠も可能なスマートロック
スマホアプリやICカード・キーパットといった機器を利用して、ドアの鍵を解錠・ロックできるシステムが「スマートロック」です。
物理的な鍵を差し込んでの解錠を行う必要がなく、鍵となっている機器のボタンを押すだけで解錠が行えるなど便利なものになっています。
ICカードやキーパットはボタン操作なのですが、スマホアプリの場合はボタン操作以外にPGSで一定距離近づいたら解錠などが行えます。
スマートロックのメリット
スマートロックのメリットとしては以下のものがあります。
- 遠隔で施錠操作が可能
- 鍵の締め忘れが起こりにくい
- オートロック化によるセキュリティ強化が可能
- 鍵を失くす可能性が低くなる
- スマホアプリで合鍵作成・シェアが可能
遠隔で施錠操作が可能なことを始め鍵の閉め忘れが起こりにくいことやオートロック化によるセキュリティ強化が可能といった点があります。
以下では上記のスマートロックのメリットに関して、順々に内容をご説明していきます。
遠隔で施錠操作が可能
スマホやICカードといった機器での管理ができるため、遠出した場合でも遠隔で施錠操作などを行うことができます。
施錠操作以外にも施錠の確認自体が可能なので、出先で「鍵って閉めたっけ?」と心配になってもすぐにアプリで確認が可能です。
解錠も遠隔でできるので、鍵の持ち主に頼めば鍵を持っていなくても頼んで解錠してもらうといったことができます。
鍵の締め忘れが起こりにくい
スマートロックにするとオートロックがデフォルトの機能として備わっていることが多く、鍵を締め忘れてしまうといったことが起こりにくくなります。
このオートロックはドアが閉まるのと同時にオートでロックされる便利な機能となっています。
便利な機能ではありますがうっかり鍵となっているスマホやICカードを持たずに家を出てしまうと、ロックされて入れなくなるといった点には注意が必要です。
オートロック化によるセキュリティ強化が可能
前項で記載した通りオートロック化されるので、鍵の閉め忘れなどが無くセキュリティそのものが強化されます。
物理的な鍵が必要なくなり、差込口なども不要であるため一昔前のピッキングなどでの解錠が不可能となります。
セキュリティ面の強化としてオートロックを導入するといったことも少なくはないようです。
鍵を失くす可能性が低くなる
スマホや財布といった貴重品の1つとして物理的な鍵が存在していたのですが、その鍵が必要ないため鍵を失くすといった可能性が低くなります。
ICカードやスマホが鍵と一体になっているので、それさえ失くさず携帯していれば鍵の解錠・施錠が行えるわけです。
荷物が減るので身軽に外出したいといった人にとってはかなりありがたいですね。
スマホアプリで合鍵作成・シェアが可能
こちらはスマホでのスマートロックに限ったことになりますが、アプリを利用して合鍵作成やシェアを行うことができます。
また先に自宅に友人や家族などを招き入れたいなどの時は、ワンタイムパスワードを発行してそれを使って入ってもらうといったこともできます。
ワンタイムパスワードや合鍵は必要がなくなったり時間経過で削除できるため、後から悪用されるといったリスクも低いです。
スマートロックのデメリット
スマートロックのデメリットとしては以下のものになります。
- 一般の鍵より高額
- ツールを忘れると施錠・解錠できなくなる
- ツールの電池が切れるても施錠・解錠できない
- ツール紛失すると再設定となる
一般の鍵よりも高額なことやツールを忘れたり電池切れすると施錠・解錠ができないこと、ツール紛失だと再設定になるといったことがあげられます。
ここからは、上記のスマートロックのデメリットについて、詳細な情報を明記していきます。
一般の鍵より高額
一般の鍵でも性能面が高いものは高額になりますが、スマートロックは基本導入に1万~5万円かかって高額です。
また鍵となるツールはスマホやICカードなど充電が必要となるので、その分の電気代などもかかってくることになります。
ちょっとでも導入に費用を抑えたいのなら、ツール本体がある程度安いものを探してみるのが良いです。
ツールを忘れると施錠・解錠できなくなる
鍵となっているスマホやICカードといったツール自体の持ち出しをわすれてしまうと、オートロックにより施錠・解錠が不可能になります。
インロック状態となってどうしようもなくなるので、困った場合は業者へどうにかして連絡しないといけないです。
タッチキーのようなオプションがあるなら導入しておくと、ツールの持ち出しをわすれて締め出された際などに便利です。
ツールの電池が切れても施錠・解錠できない
ツール自体の持ち出しだけでなく、ツールの電池や充電が切れてしまっても施錠・解錠ができなくなってしまいます。
利用しているツールがアプリなどであれば電池残量が減ってきた時に通知がきたりするので、わすれずに充電などを行っておくのが良いです。
またスマートロック導入時に物理的な鍵でも開場できるタイプにしておけば、そちらの鍵を念の為常備させておくことで、施錠・解錠が行えます。
ツール紛失すると再設定となる
持ち出し忘れや電池切れではなくツールそのものを紛失してしまった場合、施錠・解錠ができないだけでなく再設定が必要になります。
スマートロックは予め設定したパスワードで解錠しているため、ツールを紛失するとパスワード自体を変更しないとセキュリティ面も危ないです。
なのでツール紛失の場合スマートロックを再設定して、アプリなどツールでの再ログインが必要になります。
まとめ
今回はスマートロックがどういったものなのかや、スマートロックのメリット・デメリットをお教えいたしました。
スマートロックは技術の発達によって便利な鍵となっていますが、その分デメリットも存在しています。
今すぐではなくても将来的に導入する可能性などがあるので、メリット・デメリットは予め知っておいたほうが良いですね。