
一般的に、合鍵を作るには元の鍵が必要です。また、合鍵を作る際には「合鍵を作るごとに誤差が大きくなるので、できるだけ元の鍵からコピーした方が良い」とよく言われます。
確かに、元の鍵からコピーするのが最も信頼性が高くて、簡単な方法ですが、元鍵も合鍵も紛失してしまった場合はどうすれば良いのでしょうか?
実は、合鍵は元の鍵がなくても、また鍵が全くなくても作る事が可能です。 本記事では、元鍵がない場合の合鍵の作り方についてご紹介します。
元鍵がない場合の合鍵の作り方

プロの鍵屋が元の鍵なしで合鍵を作る場合、主に以下の方法を用います。まず、ファイバースコープを使って合鍵を作る方法があります。
ファイバースコープとは、ガラス繊維の特性を利用した光学機器で、鍵穴に差し込んで肉眼では見えない細かい部分まで確認することができます。
プロの鍵師は鍵穴を覗き込み、鍵の形状を逆算して、鍵穴にぴったり合う合鍵を作ります。また、鍵を分解して、内側のタンブラーやピンの凸凹を観察して、スペアキー用のブランクキーを彫り出すこともあります。
あるいは、「インプレッション」と呼ばれる方法を用いる場合もあります。こちらは、ブランクキーを鍵穴に挿入し、鍵についた細かい傷を見ながら、徐々に鍵穴の形に合うように彫り込んでいく方法です。
誰でもできる技術ではありませんが、鍵屋にはプロの鍵師が多数在籍しており、たとえ合鍵がなくても合鍵を作成する技術とノウハウがありますので、安心してお任せください。
鍵穴から新しい鍵を作る
元鍵がなくても合鍵が必要な場合は、鍵穴の形状に合わせて鍵を作ってもらうことができます。鍵穴から鍵を作る作業は、専門の道具や技術が必要なプロの仕事であり、すべての業者が対応できるわけではありません。依頼する際には、対応可能かどうか事前に確認しましょう。
合鍵の作り方はいくつかあります。
- ファイバースコープで内部を観察して、その形状に合わせて鍵を作る
- 鍵を分解して、中のピンやタンブラーの形状に合わせて鍵を作る
- ブランクキー(鍵を削る前の鍵)を鍵穴に差し込み、できた小さな傷を目安に徐々に削ってサイズを合わせる
上記の方法は、鍵穴から新しい鍵を作る際に多く用いられる方法です。
シリンダーごと交換する
ゼロから合鍵を作るのは、時間も手間もかかります。また、紛失した鍵が他人に渡ってしまう可能性も考えると、セキュリティー上の懸念があるかもしれません。
しかしながら、シリンダーごと交換すれば、より早く作業が完了するだけでなく、場合によっては、セキュリティーの観点からもより安全です。紛失した鍵の種類や、お客様のニーズに応じて、合鍵作成とシリンダー交換のどちらが適切かを慎重に検討する必要があります。
元鍵なしで合鍵を作成する時の料金の相場

元鍵がない状態で合鍵を作成する場合、気になるのが価格ではないでしょうか?元鍵がある場合とない場合で合鍵作成の価格を比較すると、元鍵がない状態で合鍵を作成する場合は、手間がかかるので、価格も割高になります。
料金の相場は、下記の表をご参考にしてください。
元鍵なしで合鍵を作る | 元鍵ありで合鍵を作る | シリンダーごと交換する | |
料金の相場 | 1万6千円~ | 3百円~4千円 | 2万3千円~ |
所要時間 | 30分~ | 5分~10分 | 10分~15分 |
備考 | 出張費用や夜間料金がプラスでかかる場合がある。 | 鍵の形状やメーカーなど種類によって費用が異なる。 | 交換費用と部品代を合わせた金額で、部品代はメーカーと防犯レベルによって異なってくる。 |
元鍵がない状態から合鍵を作る時は、費用は16,000円ぐらいになります。また、オートロック対応の鍵や防犯性の高い鍵など、鍵の種類によってはさらに高額になることもあります。
そして、元鍵がない状態から合鍵を作る時、作業員が現場に赴いて鍵穴の確認を行う必要があるため、時間や出張費が別途かかる場合があり、場合によっては、夜間作業の追加料金が発生することもあります。
最近の鍵の構造は複雑である

最後に、防犯性能が強化されたことは良いことですが、合鍵の作成の面では不便な点もあります。
2011年以降、鍵の構造は複雑化しています。その理由は、それまで主流だったディスクタンブラー錠が、すべての鍵パターンを使い果たして、さらに防犯性能の高いロータリーディスクタンブラー錠と呼ばれる新しいタイプの錠前が主流になったためです。
まとめ

いかがでしたでしょうか?元鍵がなくて合鍵を作りたい方は、本記事をご参考に、合鍵を作りましょう。
おすすめの岡山の鍵の専門業者「カギの110番株式会社 岡山」
公式ウェブサイト:http://kagi110-okayama.com/
カギの110番株式会社は、鍵の専門業者です。主に岡山市近郊で出張作業を行い、鍵の開錠、鍵の作成、修理、交換などを行っています。
また、合鍵の作成や各種鍵の取り扱いも行っています。
近年、ピッキング、破壊、カム送り、サムターン回しなど、不正に鍵を開ける手口が多様化し、不正に解錠する方法も多様化しています。
防犯意識を高め、対策を講じる必要があります。